血友病に適応される制度・手当【2歳の血友病患者に適応された助成制度と諸手当、及び手続きの流れ】
- 2018.12.01
- 制度・歴史
血友病と診断され、主治医からの案内で小児慢性特定疾患医療費助成制度を受けることができると知り、他にも受けることのできる助成制度がないか調べました。
保健所の方に相談してみましたが、6000人に一人と珍しい疾患なので正直参考になる回答は得られませんでした。
ネットにも様々な情報がありますが、対象者になるかどうかは個人の状態により変わってきます。
今回、私たちに該当したものを記載しましたが、あくまで参考程度にご覧ください。
小児慢性特定疾患医療費助成制度について
20歳未満の患者さまは血友病の治療に関して、指定された医療機関で治療を受けた場合、医療費の自己負担なしで治療を受けることのできる助成制度です。
この制度は20歳まで利用できますが、18歳以上での新規申請は認められていません。
また有効期限があります。医療受給者証に記載されていますので、忘れず更新手続きを行ってください。
1、かかりつける病院の先生に診断書・意見書などの必要書類の記入をお願いする。
2、住所地の保健所に書類を提出し申請する。
3、認定されれば医療受給者証が郵送されるので、病院に提出します。
私の場合
血友病と診断され治療入院したその日に主治医から助成制度のお話がありました。その後、更に詳しく説明してくださる方が病室まで来られ、一通りの案内を受けました。
退院後、一度保健所を訪れ必要書類の確認をしました。
病院から意見書を受け取り、書類が揃った段階で再度保健所に行き申請手続きをしました。
認定されるまでにどのくらいの時間を要したのか覚えていませんが、4日間分ぐらいの治療費は病院に領収書を提出しその場で返還されました。
また指定医療機関は複数持つことが可能です。
奈良県立医科大学付属病院にお世話になった際、先生から指定医療機関に追加しておきましょうと提案していただき、現在2つの医療機関で助成制度を受けることが可能になっています。
特別児童扶養手当について
精神又は身体に障害を有する20歳未満の児童を家庭で看護・養育している父母等に支給される手当で、対象児童の福祉増進を図ることを目的としています。
この制度には等級があり、血友病の場合2級が対象となるようです。
また所得制限があり、前年度の所得が一定の額以上であるときは手当は支給されません。
こちらも有効期限があり、更新手続きをする必要があります。
1、住所地の市役所窓口(私は国民年金課窓口でした)で必要書類を受け取る。
2、必要書類に意見書というものがあります。主治医に記入してもらうものですのでお願いして下さい。
3、必要書類を揃え窓口に提出します。
4、認定されたら、認定通知書が送られてきます。
5、決められた月に自動振り込みされます。
その他の制度・手当について
他にも血友病患者さまが受けられる可能性のある制度・手当は多数あります。
・20歳以上が対象のもの
・血友病により身体に障害を患ってしまった時に受けられるのも
・長期治療により働けなくなってしまった時に給料のいくらかを保証してくれるもの
など、年齢やその時の状況に応じて様々です。
市役所に足を運ぶ手間や書類を揃える煩わしさはありますが、受けられる制度は利用した方がいいと思いますので、該当しそうなのもは一度申請してみましょう。
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