輸注手技研修に参加して感じたこと。
- 2019.07.11
- 治療・環境
こんにちは。パパです。
前回初めて記事投稿した訳ですが、一つ気になっていたことがあります。
” パパのつぶやき “を始めることが決まり、方向性などについて妻と話をしていました。その中で、
パパ「読んでもらえるかな?」
妻「読んでもらえるよ!」
パパ「少しでも見てもらえたら嬉しいな。」
なんて会話の一幕が。「少しでも見てもらえたら嬉しい」なんて強がっていながら、毎晩ドキドキしながら閲覧数をこっそりチェック。… ありがとうございます!初投稿が最終回にならずに済みました。
今回は輸注手技研修に参加して感じたことを、パパ目線で語ります。
注射の練習へ行って感じたこと
先日、ついに我々の家庭でも『家庭輸注』に向けて輸注手技研修(注射の練習)が始まりました。主治医に5日間のスケジュールを設けて頂き、僕は初回から妻と一緒に参加しました。
もう!?スピード感が凄い!
5日間しかない。だから人に対しての実技も2日目からだろうし頑張ろう!なんて思っていましたが、それは甘い考えでした。
初日の昼食前には主治医へ注射をしたような記憶。記憶が曖昧になるスピード感。
数名の先生にも練習相手になって頂き、色々とご教示下さったおかげで初日から成功体験を重ねることができました。が!
早過ぎる!!普段の息子の治療姿も数回しか見ていない中だから付いていくのに必死です…。
幸い妻も僕も大人の手での感覚は早い段階で掴めたものの、子供の手は違いすぎた。先生達でも失敗される時はされるように、それほどに難しいんだってことを身をもって知ったわけです。
息子には本当に助けられている
2歳児の血管ってのは大人に比べ皮膚の深めの位置にあるから、血管が見えにくい上に収縮しやすい、そして浮き出てこないし距離も掴みにくかったんですよね。
息子に対しての練習で、
妻は初日で一発成功しましたが、その後は何度も失敗。
僕は3日目で成功しましたが、その他では何度も失敗。
大人と比べものにならないくらい難しいことは素人でも分かりました。
そんな中、息子は大人顔負けなほどに我々の下手な注射を我慢して受けてくれました。
針を刺したまま血管を探すのに時間がかかっても、長時間同じ姿勢をさせられても、泣いて暴れるでもなく、お利口にしてくれていました。息子に「よく頑張ってくれた。ありがとう。」と伝えても伝えきれません。
もちろんこの一週間は、息子へのプレゼントがほぼ毎日になったことは内緒の話です(( _ _ ))..zzzZZ
父親の研修参加率について思うこと
僕の場合は会社のバックアップもあったおかげで研修に参加することができましたが、主治医の話によると父親が研修に参加するのはやはり少ないみたいですね。仕事の都合が大半でしょうか。
個人的には「お父様方もなるべく参加してもらいたい」です。
僕もそうですが、どうしても妻に任せっきりになりがちなご家庭も多いんじゃないでしょうか?夜遅くまでお仕事をされている方もいらっしゃるでしょうし、各ご家庭で様々なライフスタイルがあると思います。
僕は今回研修に参加してみて、注射技術を身につけることや製剤の作り方を覚えることがメインではなくて、「治療に対しての理解を深め、息子や妻のサポートを自ら行えるようになること」が一番の目的だと感じました。また、研修時間を夫婦で共有することも重要だと思っています。参加することよって、その後の治療との向き合い方も変化するのではないでしょうか。
終わりに
最近では新薬の皮下注製剤ヘムライブラの幼児への使用例が増えているそうです。
静脈注射ではなくなる日が近づいているのかもしれませんが、どんな将来が来ても皆で協力し合いながら大事な子ども達を守っていきましょう!
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