子供の付き添い入院で必要な持ち物は?短期入院の必需品とあって良かったグッズをご紹介
- 2020.03.09
- 治療・環境
現在3歳の息子は血友病という先天性の血液疾患があり、これまで治療や使用する製剤の変更のため1年半の内に4度ほど入院生活を経験しました。
初めての付き添い入院時には「どうやって寝るの?お風呂は入れるの?何をどれだけ準備すればいいの?」と不安しかありませんでしたが、周りの皆さんや看護師さんに聞きながら今では入院時のコツを私なりに掴んでいます。
今回は、子供の付き添い入院の様子と短期入院で必要な準備物を、私たちが入院した経験のある病院設備とともにご紹介していきます。
大切なお子様の突然の入院は精神的ストレスも大きいかと思いますが、お子様を一番に気にかけてあげられるよう、こちらの記事で入院への不安を少しでも解消して頂ければ幸いです。
小児の付き添い入院って何?
多くの病院では付き添い入院について、「担当医が24時間付き添いが必要と認めた場合のみ可能」としていますが、小児の入院(主に未就学児)では付き添い入院は必須のような形になっています。
実際、これまで入院した際も「お母さんが付き添いでいいですか?」とスムーズに案内されてきましたし、小児病棟で付き添い入院されている方もたくさんいらっしゃいました。
初めての付き添い入院の際は「どうやって寝るんだろう?」「周りとの関係は大丈夫かな?」と不安しかありませんでしたが、分からない事があれば看護師さんが教えて下さいますし、周りの方の様子を見ながらなんとかコツを掴んで過ごせるようになりました。
では、付き添い入院者の生活環境を私たちの経験からご紹介していきます。
付き添い入院者も入院費がかかる?
付き添い入院する方への入院費はありません。
ただし、病院から付き添い入院者に準備されるものは一切ありませんので、食事代・ベッド代・布団代、また個室を希望すればその分の費用が必要となります。
食事について
食事は入院する子供にのみ病院から配膳されます。
付き添いの方の食事は病院に入っている売店で購入する方が多いかと思います。
私は子供と散歩がてら売店へ行き、朝昼晩の食事をまとめて購入。息子の暇つぶしにと、いつもは購入しないお菓子や本も手に取ってしまうので、普段より出費が多くなっていました。
少しでも出費を抑えるためにとカップ麺を購入していましたが、そのカップ麺は食事制限のなかった息子にほとんど食べられていました。
また、大学病院などの大きな病院の売店は規模が大きく種類も豊富。暇な入院生活のちょっとしたストレスを解消してくれる甘〜い誘惑と戦っている方も多いかもしれません^^
ベッドについて
付き添い者のベッドや布団は有料で貸し出し可能です。
私たちの場合、息子が添い寝可能な体調だった為、息子に支給されたベッドで一緒に寝ていました。初めは「こんな狭いスペースで寝れるかな?」と心配していましたが、3歳14㎏の息子となんとか添い寝する事が出来ました。
ただし、私の体の上に乗っかる寝相の悪い息子と、深夜に巡回する看護師さんに気づき起きてしまう為、睡眠不足で体力は奪われてしまいました。
掛け布団は、病院の心遣いで2枚用意されていたりもしましたが、病室は常に温度管理がされているので寒い冬場でも掛け布団が必要ないと感じることもあります。逆に、夏場は冷房が効きすぎて寒く感じた事もありました。夏場でも羽織り物やブランケットなどを準備し、薄着になりすぎない工夫が必要かもしれません。
お風呂について
付き添い入院の際にお風呂を気にされる方は多いのではないでしょうか。
湯船付きのお風呂のみのところや付き添い用のシャワールームが設置されている所など、お風呂の設備は病院によって様々かと思いますが、お風呂に入れないという環境は私の経験上ありません。
子供は体調により「お風呂不可」の場合もありますが、子供と離れられる状況があれば付添人だけの入浴・シャワーが可能だと思います。
私の経験では、お風呂の利用は早い者勝ちの時間割表で管理されています。子供の入浴については病院の判断で時間を決めて、その際に親も一緒に入浴します。付き添い用のシャワールームでも時間割表があるので、子供が寝た隙に入ろうとしてもその時間空いていない可能性があります。面会ついでに親のシャワーを済ませるのが確実なので、面会者にその旨を伝え時間が決まり次第予約しておけば確実です。
シャンプー・リンス・ボディソープ・洗顔・バスタオルはありませんので準備が必要です。私たちの経験上ではドライヤーは設置されていましたが、病院によって異なると思いますので、不安な方は確認しておいたほうがいいでしょう。
利用時間は1組30分程度。ドライヤーはお風呂場に設置されているので髪を乾かす時間も考えると慌ただしい時間になりがちです。
洗濯について
病棟にはコインランドリーが設置されており、私たちの利用した病院では、洗濯機100円、乾燥機100円でした。携帯用の洗濯洗剤は必須で、柔軟剤を持参して使用されている方もいらっしゃいました。
病院のコインランドリーは、洗濯機と乾燥機が分かれています。柔軟剤を使用する際は、乾燥機の時に使用する “柔軟剤シート”が香りも残り、持ち運びも軽量で便利です。
電子レンジ・お湯について
電子レンジやお湯は病棟に完備されていて自由に利用可能です。共有スペースに設置されている事が多く、売店で購入したお弁当を温めたり、カップ麺のお湯に利用しています。
共有スペースには流し場もあるので、カップ麺の残り汁や使用したお箸・スプーン・フォークを洗うことも可能です。その際、食器洗剤やスポンジはありませんので持参して下さい。ズボラな私は、流し場に設置されているハンドソープを使って手で洗っていましたが・・・^^;
乳幼児のミルクが必要な方には給湯器が設置されています。
湯冷ましの冷水もあり簡単に調乳できると思いますが、ミルクは乳幼児に欠かせないものなので、入院前にミルクの調乳について病院に確認しておいたほうが安心ですね。
入院で準備するものは?
入院手続きの際、病院から入院必要物が記載された用紙が渡されます。書かれているもの全てが絶対に必要ということはありませんので、病院から頂いた用紙を参考に荷物の量を見ながら準備していくほうがいいかと思います。
例えば、フェイスタオルやバスタオルは2〜3枚と書かれていますがタオル類はとてもかさ張るので、私たちは1枚ずつしか準備しませんでした。幼い子供と行動し大きな荷物が邪魔になってしまう私にとっては、有料ではありますが病棟に完備されてる洗濯乾燥機を利用する方が良いと感じました。
忘れてはいけない必需品は?
荷物は最小限で済ませたいですが、逆に忘れると困ってしまう必需品は、歯磨きセットや、シャンプー・リンス・洗顔などのお風呂用具。子供の食事に必要なお箸・スプーン・フォーク・コップです。使い慣れたものを持参した方がスムーズに食事が進みます。
マスクも必需品です。病院に行く際にマスクは必需品ですが、病棟は乾燥しがちなので特に就寝時着用するのをお勧めします。私は高確率で喉を痛めてしまうので必ず着用して寝ています。深夜巡回の看護師さんに寝顔を見られずに済むのもいいですね^^
万が一、忘れ物があった場合でも、院内の売店には様々な物が売られていますのでそちらで購入可能です。
子供の暇つぶしグッズも大切な準備物です
入院中はスケジュールに沿って診察や治療を行なっていきますが、先生の都合でスケジュール通りには行かず、「病室でひたすら待つ」という退屈な時間が生まれてしまいます。事前に分かっている空き時間を潰すのは簡単ですが、突然の待機時間は特に長く感じてしまいます。
お子様が長く遊べるものを事前に準備しておけば良いわけですが、何を持っていくのか悩んでしまいますね。
病院によっては病室のテレビにDVDプレイヤーが設置されていてDVDの貸し出しが可能だったり、絵本も自由に読む事ができます。
私たちは、当時息子が家でよく遊んでいたおもちゃや付録付きの幼児向け雑誌、ダイソーで販売されている幼児向け迷路や間違い探しの本を購入し持参していきました。
もっと年齢が上がればトランプなどのカードゲームも時間潰しには最適ですが、やはりDSやPSPなどのポータブルゲームをされている方が多いかと思います。その際には周りの方に配慮しイヤホンを使用しましょう。
荷物はどんなカバンに入れていく?
準備物が揃ったらあとはカバンに詰めて行くだけですね。さて、どんなカバンで病院へ向かえば良いのでしょうか?
病院まで車で行けるのであれば大きめのボストンバックでいいと思いますが、病院までの移動が公共の交通機関だった場合、幼い子供を連れて大きな荷物を持っての移動はとても大変なことです。
私たちが他府県の病院で入院した際、電車とバスを乗り継いでの移動だったので、少しでも移動が楽になるようにとキャリーケースに荷物を詰めました。初めは「病院にキャリーケース?」と疑問に思いましたが、調べてみるとキャリーケースの方も多いようです。
実際キャリーケースは移動が楽なのはもちろん、病室での収納場所も床に置いておけばいいので生活空間が整理整頓されてとても良かったです。
付き添い入院時こそお肌のケアを
「子供が入院しているのにお肌のケアなんて」という気もしてしまいますが、病室は乾燥しています。
周りの迷惑にならないよう常に気を張ったり、睡眠不足でストレスも重なっていますから、オールインワンのような手軽ものでもお肌のケアをしておくことをお勧めします。
最後に付添人のリラックスアイテムをプラスして
幼い子供の入院は、子供の体調が心配になるのはもちろん、周りへの気遣いで常に気を張った状態にあります。私たちが経験したこれまでの入院は全て息子がとても元気な状態だったため、病室から離れたり外泊届を出したりと迷惑がかからないような工夫をしてきました。
逆に、隣の方の生活音や面会時のマナーが気になったりということもあります。息子と一緒にお昼寝しようと思っても、突然看護師さんや先生が来られることもあるので、日中は気が抜けません。かと言って夜熟睡できる保証もありません。
子供のことばかりを考え荷物を準備しがちですが、付き添いの方が体調を崩してしまっては子供の看病ができませんから、付き添いの方がリラックスできるアイテムを一つでも持っていくことを私はお勧めします。
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