自宅でできる「簡単な関節セルフチェック法」を写真とともにご紹介

自宅でできる「簡単な関節セルフチェック法」を写真とともにご紹介

この度、血友病A重症の3歳の息子は、第Ⅷ因子製剤イロクテイトから第Ⅷ因子代替製剤ヘムライブラに製剤変更したわけですが、ヘムライブラ使用と同時に長期的な関節の評価も行なっていくことになりました。

 

早速、先日のヘムライブラ入院では「 心電図・MRI・簡単な関節チェック 」を行なってきました。

その中でも、「簡単な関節チェック」は自宅でも可能で簡易的なものだったので、今回はその内容を皆様と共有していきたいと思います。





MRIを使った関節チェックの頻度

 

この度スタートした長期的な関節評価。そのメインはMRIを使用した関節チェックです。実はMRIを使用した関節チェックは半年程前にかかりつけ病院でも行っていました。

【MRI画像診断について】の記事はこちら

 

今回は長期的な関節評価を行なっていくためのMRIでしたが、半年前にかかりつけ病院で行ったMRIの情報を病院同士で共有出来れば良いのにと思うほど、幼児がMRIを使用するのは本当に大変でした。

MRIはレントゲンと違い被ばくなどの人体に及ぼす影響への心配はないものの、ヘッドホンが必要なほどの大きな音と、動いてはいけないというのが幼児にとって大変なところです。そのため、眠らせるための飲み薬や麻酔を使用することがほとんどです。

 

 

 

かかりつけ病院では飲み薬では眠らなかったため麻酔を使用しましたが、奈良医大では飲み薬のみでMRIを撮り終えることができました。

なるべく飲み薬だけでいけるようにと、前日は夜更かしをして当日は朝5時に起床。6時からプレイルームで遊び、朝食後またプレイルームで遊ぶなど、疲れさせたり寝かせない努力もあって麻酔を使用せずに済みました。

 

 

このMRIを使用した関節画像診断は3年に1回のペースで行なっていきます。次回は息子が6歳の頃。この時には自分の力でMRIに入っていくことができますかね?^^

 

簡単な関節チェック法

 

簡単な関節チェックは年1回のペースで行なっていきます。自宅でも簡単に行えるので是非チェックしてみて下さい。

※注意!このチェックは無理に行うものではありません。あくまで本人のできる範囲で行なって下さい。また、関節に痛みなど違和感がある場合は中断または関節チェックを行わず、必ず医師に相談して下さい。

 

 

CHECK1 関節どこまで曲がるかな?

こちらは関節がどこまで曲がるか(関節の可動域)のチェックです。病院では正確に測るため角度計を使用していました。「柔らかいね!すごいね!」と声をかけながら、お子様とストレッチ感覚で行えます。

 

肘関節がしっかり曲がっているかを確認します。まっすぐ曲がるよう補助してあげながら、無理のない程度に行います。同時に、肘がまっすぐ伸びていることも確認しましょう。

 

 

膝関節・また関節の状態を確認していきます。こちらも肘同様、膝がまっすぐ伸びているかを確認し、無理のない程度にゆっくり曲げていきましょう。

 




CHECK2力の強さは左右対称?

こちらは力の強さが左右均等かをチェックしていきます。腕相撲のようなゲーム感覚で、「〇〇君強いね!次は負けないぞ!」とお子様を気持ちを高めながら楽しく行えます。

 

腕の押す力・引く力の強さで肘関節の状態を確認していきます。腕相撲の要領で力くらべをしていきますが、その時に、左右の力の入り具合が均等であるかを確認します。

 

足を上げる力・押す力の強さで膝関節の状態を確認していきます。こちらも腕同様、腕相撲の要領で力くらべをし左右の力が均等であるか確認していきます。

 

 

毎日の何気ない関節チェックが大切です

 

今回は簡単な関節チェック法をご紹介しましたが、普段の様子を知っておくことは非常に大切だと私は考えます。

息子が血友病と診断された当初から、主治医に「関節の状態には常に気を配るように」と教えられてきました。それからは、「毎日なんとなくでも観察することで些細な違いに気付ける」と考え、ふっとした時に息子の歩く姿、走る姿を観察し、お風呂上がりにはボディークリームついでに関節部分が腫れたりしていないかをチェックしています。

 

毎日の観察は些細な異常にいち早く気づき医師に相談することができるはずです。今回の関節チェック法はゲーム感覚で行えるので、これも普段の何気ない関節チェックとして日常に取り入れていこうと思います^^