「子どもの叱り方」で絆を深めよう!押さえておきたいポイント10選。
- 2020.02.17
- 子育て
こんにちは、パパです。
子育てにおいて避けることのできないテーマである「叱り方」。何度言っても言うことを聞かず、つい感情的になってしまったり、長々と説教をするなど、「あの時、どうすれば正解だったのだろう…」と頭を悩ませることはありませんか?
実は、親の間違った叱り方で、子どもは叱られていることを理解できなかったり時には傷付くこともあります。最も避けたい点は、将来において子どもの精神面や人間関係にまで影響があるとされることです。
今一度、子どもの叱り方を見直し、より良い親子関係と絆を深めれるように一緒に知識を深めましょう!
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「叱る」と「怒る」の違いについて
まずはじめに、世間で周知されている「叱る」と「怒る」の違いは以下となります。
「叱る」と「怒る」の違い
・叱るとは、より良い方向に導くため相手に伝えること
・怒るとは、不平不満を爆発させ感情を相手にぶつけること
上記を見る限り、個人的には「叱る」は「教育」と受け取れ、「怒る」には「感情」や「恐怖」のようなワードが連想されます。
しかし、要は『相手のことを想って叱っているのか?自分のことを想って怒っているのか?』が重要で、いかに前者のスタンスを取れるかで「怒る」から「叱る」に変わってくるのではないかと思います。
上手な叱り方
叱る上で取り入れたいポイントを5つご紹介します。
ご家庭の教育方針など考え方は様々ですが、上手な叱り方を知ることで今後の教育に選択肢が増えるかもしれません。心に響くものがあれば是非取り入れてみて下さい!
行動コントロールをしよう
行動コントロールとは、子どもの行動や目の前の事柄に対してのみ叱る方法で、特定の行動に制限をかけています。
例としては、片付けをしなければ「片付けなさい」、宿題をしなければ「宿題しなさい」となります。
悪い例としては、子どもが話を聞かない場合に「また聞いてない!ちゃんと話を聞きなさい!いつも集中力が欠けてるよ!」の様な叱り方です。
「いつも聞いていない」のように過去のことを出したり、「集中力が無い」など違う問題を引き合いに出すのではなく、「話を聞きなさい」と伝え、どうして話を聞かないといけないかの理由を加えてあげるだけで問題ありません。
また『行動コントロールで育った子どもは、大人になってからの幸福度や人生の満足度が高い』こともロンドンの大学研究によって分かっています。
叱るべきことは今すぐに
子どもがいけないことをした場合、その場で叱ってあげましょう。
状況において叱りにくい場合があったとしても、後になって「あの時のアレは良くないよ」と叱っても子どもには響きません。褒める時も叱る時も、その場で対応することを心掛けましょう。
ただし人前で叱ることは子どもの自尊心を傷つけることに繋がるので、叱りにくい環境下の場合は小声で諭したり一言だけ注意するなど、できる限り子どもの心と周囲に配慮をした叱り方が必要かもしれません。
子どもの気持ちを尊重しよう
親にとってはダメなことでも、子どもにとってはお母さんやお父さんの興味を引きたいだけかもしれません。危険なことであればしっかりと叱ってあげないといけませんが、行動には何らかの行動理由があるはずです。
「どうしてそうしたの?」と子どもの想いを聞いてあげた上で、「そうだったんだね。でもそれだと怪我してしまうからやめておこうね」と言ってあげるなど、頭ごなしに叱るのではなく、子どもの考えを聞き尊重してあげることでダメなことへの理解も深まり、心を傷付けてしまうこともないはずです。
叱る理由を伝え、親も素直になろう
「何度言ったら分かるの!」「考えたら分かるでしょ!」などと、人生の経験値が少ない子どもに親の感覚で「自分で考えなさい」と言っても伝わりません。いけないことを繰り返したとしても、根気強く教えてあげましょう。
ダメなことをすればその都度理由を伝えること。
しかし親も間違いはあります。
「叱ったけど、よく考えたら自分の勘違いだった…」なんてことがあっても、「叱った手前、格好つかないし…」とスルーするのではなく、「お父さんお母さんの間違いだった。本当にごめんね」と素直に謝りましょう。
素直に謝る姿勢も、子どもの成長のお手本になるのではないでしょうか。
褒めることこそ大事
子どもの「できた!」を敏感に見つけ、褒めてあげることは子どもの成長にとても大切です。嫌いなことや興味のないことでも、大好きなお母さんお父さんに褒めてもらうことで前向きに取り組むようになるかもしれません。
また、叱る中にも褒めるを取り入れてみませんか?できなかったことばかりを責めるのではなく、関連した『できる』を探し、褒めてあげることで自尊心を高めてあげましょう。
例として、レストランで走り回っていたら「ここはご飯を食べるところだから走るのはやめようね。走りたいなら帰り道に競争して足の速いところを見せてよ」の様に伝えるなど、叱る中に『できる』を含ませることができれば伝わり方が大きく変わるはずです。
避けるべき叱り方
ここからは叱る上で避けておきたい方法を5つご紹介します。「そんなことまで?」と感じる点もあるかもしれませんが、意外と「子どもの頃に親にされていたな」なんて項目もあるかもしれません。
上手な叱り方と同様に、心に響くものを探してみて下さい。
心理コントロールをしない
「親の言う通りにしなさい!」「お友達の〇〇くんは出来るのにな〜」「皆に見られてるよ!恥ずかしい」の様に、人と比べたり恥をかかせたり罪悪感を感じさせるなどの方法です。
また『親の期待に添えないと愛されない』も同様となります。
ロンドンの大学研究結果では、『心理コントロール(自分で物事を決めさせない、プライバシーを与えない、自立心を歓迎しない等)で育った場合、大人になってから人生の満足度や精神の健康が著しく劣っていた』としています。
大人になってから精神面や人間関係で悩むことのないように、子どもの内から物事の決断を委ねることで自立心を育み、間違ったことがあればストレートに叱り正してあげましょう。
条件反射を利用して抑え込まない
「コラッ!」「〇〇!(子どもの名前)」「ダメでしょ!」「いい加減にしなさい!」の様に、怒鳴らずとも一言二言で済ませることもありませんか?
子どもは怒られていると分かり、条件反射でその場は言うことを聞くかもしれませんが、「何故、叱られたのか?」は分からないままですから同じことを繰り返し、親もまた同じ様な言葉で怒るという悪循環に陥るのです。
例え同じことを繰り返したとしても、その都度「なぜダメなのか」の理由を伝えてあげましょう。
感情的にならず、叱る時は一貫性を
「何度言っても聞かない」「同じことばかりを繰り返す」「今日はイライラ気味で…」
そんなつもりがなかったのに、条件が重なってしまい感情的に怒鳴ってしまった。
冒頭で述べた「叱る」と「怒る」の違いの「怒る」がこれに当たるでしょう。感情をぶつけてしまうと子どもは愛情を感じることができずに恐怖心が残ってしまいます。
また、子ども自身がお友達と喧嘩した時に「怒鳴ればいいんだ!」と学習してしまう恐れもあります。
叱る内容についても一貫性を持ちましょう。同じ問題をその日の気分などで叱ったり叱らなかったりすると子どもは混乱してしまいます。
感情に流されることなく、必ず叱るべきポイントは徹底しておきましょう。
手をあげない
体罰は暴力です。暴力で支配しても得るものは少なく、『しつけ』と理由をつけるのは言葉でしつけができないからかもしれません。
同じ過ちであっても、その都度伝え続けることは親にも負担が大きいですが、根気強く言葉で教えてあげましょう。こちらに関しても子どもが「困った時は手を出せばいいんだ」と学んでしまう恐れがありますし、親に対しても良い想いは持たなくなるでしょう。
「命に関わる危険な遊びをしたから」など止む終えない場合があるかもしれませんが、決して「口で言っても分からないから」からなどの親の都合で手をあげてはいけません。
人格否定をしない
「あなたはダメな子ね!」「バカじゃないの?」
子どもの自尊心を傷つけることは、叱る上で必要のない発言です。過ちを責められるのではなく人格を否定された子どもは、何がいけなかったことかを理解できない上に親からの愛情を感じれずに「自分は何もできない子なんだ」と自信を持てない人間に育ってしまいます。
まとめ
僕も妻も、子どもの頃に親から手を上げられた経験があります。
しかし妻は手を上げられた記憶が悪いものではないにも関わらず、僕は嫌な思い出として鮮明に記憶に残っています。違いを探した結果、手を上げられたことに理解できる理由があったかどうかでした。
子どもは親が思っている以上に賢くて理解力も高い。今回の記事を書いている中で、自分が育った環境を振り返り考えさせられるものや、現在の子育てで学ぶべきものなど、多くを見つめ直すキッカケとなりました。
その他の叱り方のポイントに、『人前で叱らない』や『大声を出さない』など、気をつけたいポイントは多様にあります。しかし、叱る状況において、あれもこれも実践するのは難しいのも事実です。
取り入れたい叱り方が複数あったとしても、まずは1つ『これを取り入れる』ものを決め、その事柄の徹底を行うことが重要ではないでしょうか。
【関連記事】自己肯定感ってなに?幼少期から取り組みたい自己肯定感の高め方について
僕自身、「あぁ、また良くない叱り方(言い方)をしてしまったな…。」と悩むことは頻繁です。まだまだ未熟者ですが、子どもと共に親も一緒に成長し、より良い親子関係と絆を深めていきたいと思います。
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