「幼稚園落ちた」病気が理由?血友病患者を持つ母親の園活とその結果。

「幼稚園落ちた」病気が理由?血友病患者を持つ母親の園活とその結果。

6月から本格的に動いてきた幼稚園探し。10月初旬に合否が発表されました。ブログを見て下さっている皆様には暖かい声援やアドバイスを頂き、強く心の支えとなっておりました。本当にありがとうございました。

 

さて、タイトルにもありますが2つの園に願書を提出し全て『落選』となってしまいました。

私の勉強不足が大きな要因ではありますが、信じたのもが裏切られ、何よりも息子が否定されたようで、これが病気を抱えるのもへの対応なんだなと痛感してしまいました。

今回のブログは少し愚痴っぽくなってしまいますが、どうぞお付き合いください^^;




実は超激戦区の最悪な地域でした

 

幼稚園に落ちてしまい悔しさや虚しさでどうにもコントロールできない状況に、「幼稚園に落ちた仲間を探したい」とツイッター検索^^;
すると、私たちの住む地域のある政治家のツイートを見つけました。その内容が・・・

 

〇〇(都道府県)の中でも私たちの住む地域は待機児童ワースト1位。待機児童は全国的に2年連続減少しているのに、私たちの住む地域は増え続けている。にも関わらず保育園・幼稚園を減らそうとしている。

 

という、なんとも最悪な環境にいたのです。これにさらに追い討ちをかけたのが『保育料無償化』。3歳〜5歳児は全員が対象者で経済的負担が軽くなったことに伴い、保育料の高かった私立にも志願者が集中する状況となった訳ですが、そもそも受け入れ先が少ないので定員オーバーは当たり前。1号認定の枠はさらに狭く、病気を持つ息子が簡単に入園できる状況ではなかったのかもしれません。

 

入園までの努力

 

私たちの住む地域には公立幼稚園が2つしかなく、どちらも1号認定の枠が10名以下と絶望的。公立は病気や障害があっても受け入れてくれ、加配などの申請もしやすいため息子にとっては良い環境と言えます。しかし、受け入れ枠が少ない上に、公立同士の併願は禁止されているので、いくつかの私立幼稚園へ直接足を運びお話をしてきました。

 

見学後、園長先生とお話

 

幼稚園の見学には、「いつでも見学OK」と「日付指定」の2パターンがあります。しかし、病気の説明がしたい私たちは事前連絡の際に園長先生との時間を取り付け、お話できる場を作ります。しっかりと理解してもらえるように、私なりまとめた用紙をお渡しし説明を行ってきました。

 

複数の園でお話させて頂きましたが『血友病』を知る方は一人もおらず、理解を得るまで苦労しました。それでも「どんなに些細なことでも私が対応します」と少しでも不安を取り除けるよう説明を行ってきました。

 

何を言っても「分かりました」と言わない園。しっかりと話を聞いてくれ「いいですよ」と言ってくれた園。対応は様々でしたが、私たちの住む地域の特性上、どの幼稚園にも言われたのが『抽選になるので』という言葉でした。幼稚園受け入れには様々な方法があるようで、『並び順』であれば入園できない事態を防げていたかもしれません。

 

願書提出の決定

 

複数見学・お話ししてきた中で、園の設備と園長先生の対応や反応を見て一番印象の良かった私立園を第一候補に。もう一つ候補の私立は時間的に併願が難しいため、公立を第二候補に願書提出を決定しました。

 

病気に対する理解が難しかったり、園の特色上、息子には適さなかったりと、どこでもいいでは選べない状況に私たちの選択肢はとても狭いものでした。それでも気持ちよく「問題ありません」と言って下さった園にすがるような想いでその日を迎えた訳ですが、こんなにも残念な結果になってしまうとは想像もしていませんでした。

 

ついにきた願書提出日!

 

第一候補の願書提出に行くとすでに長蛇の列。定員40名に対し最終受付83名。半分が落とされてしまうこの状況。「あぁ、やっぱり無理かもなぁ」という大きな不安をかき消してくれたのはこの日一番頑張ってくれた息子でした。

 

 

第一候補の園には簡単なテストがあり、このテストをクリアしないと合格できないとのこと。事前に園長先生から伺っており、この合否に病気が関係しないことも確認済みでした。

親が介入してしまうと減点されるという緊張感の中、名前もフルネームでしっかりと答え、様々なテストをクリアしていきます。積み木の積み上げは色分けするというサプライズを加え、わからない問題はしっかり考えた後に「わからないから次のやつ」と回答。私は、こんな場でも緊張しない息子の度胸に感心してしまいました。

 

そして母子分離。一度私の元へ戻ってきたものの、その後は好きなおもちゃで遊び友達と会話している様子も伺えました。「立派に育ってくれているなぁ」と微笑ましく見守っていましたが、この母子分離が幼稚園落選の大きな要因になったのかもしれないと私は考えてしまいます。

 

結果発表

 

まず先に、公立の幼稚園。市の職員も同席してのガチ抽選でした。定員9人に対して24人の志願者で、仮抽選で下から3番目の抽選順位になってしまい、自分の抽選が来る前に当たりくじがなくなってしまいました。補欠番号10番なのでキャンセルが出ても呼ばれることはないでしょう。こればかりは、くじ運がなかったとしか言えず、残念では有りますがきっぱりと諦めがつきます^^;

 

そして、第一希望の私立幼稚園。息子の頑張りがあったので、正直受かったと思っていました。しかし、結果が張り出された紙を何度見ても私たちの番号はなく、補欠者にも該当していませんでした。何かの間違いだと、その場をなかなか離れられませんでしたが、盛り上がる合格者の方達の声で現実に戻され幼稚園を後にしました。


たくさんの後悔

 

幼稚園に入園させるために、健常者の方でもプレ幼稚園(子育て支援・お試し入園)を利用している方も多くいらっしゃるようです。そこまでしても「入園できなかった」という話も聞きますが、病気を事前に知ってもらういい機会になりますよね。親子で利用可能なところであれば安心して利用でき、先生の病気への理解を深められるので、私たちも利用すれば良かったと後悔しています。

 

他にも病気への理解の示してくれた園があったので、「そっちにしとけば受かってたかなぁ?」とか、「あの時こうすれば良かったなぁ」なんて後悔してしまいますが、これはもう済んだこと!まだ3歳児での入園を諦めていませんので、再度気合を入れて頑張らなくてはいけませんね!!

 

幼稚園落ちたらどうすればいいの?

 

すぐに、主人に落選したことを報告。落ち着いて連絡が取れた時、ずっと我慢していた悔しさ悲しさが一気に溢れ出してしまいました。その様子を見ていた息子が、「ママ、大丈夫よ!僕がよしよししてあげるよ^^」と優しく声をかけてくれました。何度も幼稚園へ説明に行き、その度にお利口さんにしてくれて。同時に幼稚園で遊ぶことの楽しさを知った息子には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

 

幼稚園への1号認定募集は一斉に行われるため終了してしまいました。次は、今回の募集で定員に満たなかった園や、何らかの事情で入園できない人たちがキャンセルしてできた空きに募集する『二次募集・キャンセル待ち』に応募していきます。すでにキャンセル待ちの電話をしていますが、他にもキャンセル待ちされている方が多くいらっしゃり、更に厳しい状況となってしまいました。

 

1号認定で入園できなかった方が2号認定に切り替えたりされるのでしょうか?私たちが2号認定に切り替えることは現実的に無理ですが、そうまでしないと入園できないってどうゆう環境なんでしょうか?3歳児って人との関わりに興味を持ち社会性を育もうとする大切な時期ですよね?そんな大切な第一歩を踏み出そうとしている3歳児が幼稚園に入れないなんて・・・。入園できるできないに関わらず、保育園・幼稚園で悩む親のストレスは半端じゃありません。

 

落選したその背景にあったものとは?

 

「落選の理由についてはお伝えできない」これは、どの園でもある一つのルールですが、実はうちの主人・・・私に黙って幼稚園へ電話をかけていたようで^^;
園見学に行った際、病気の説明を親身になって聞いて下さったお礼を兼ねて、腑に落ちない結果に思わず電話してしまったようです。しかし、その内容は相手にとって謳い文句だったかもしれませんが、私たちにとっては裏切りとも捉えられる返答でした。

 

主人

「先日、血友病という病気のことでお世話になりました〇〇と申します。妻が病気のことを親身に聞いて下さり大変感謝しておりまして、お礼を申し上げたくお電話させて頂きました。この度〇〇園の入園にお願いに上がりましたが、残念な結果に終わってしまい、妻もかなり落胆した様子でいます。お答え頂けない範囲というのがあるかと思いますが、やはり病気のことが関係しているんでしょうか?」


園長先生

「お子様に減点はありませんでした。上位から順にお呼びさせて頂きました。」

 

前後の会話は割愛していますが、ここの返答を受け主人は電話を切ったそうです。

 

これが意味するものは何でしょうか?実際に息子はこの上なく頑張りましたし、園としても子供を否定してないと示すための謳い文句でしょう。しかし、私たちにとっては否定でしかありませんでした。

 

テストを受けるにあたって園長先生と事前に話していたことがありました。

 

園長先生

「テストで母子分離があります。その際、たくさんの子供たちと遊ぶので保護帽子など着用された方がいいかもしれません。」

 

私もテスト中に何かあって受験放棄や他の方に迷惑をかける訳にもいかないと思い、母子分離の時のみ保護帽子を着用しました。しかし、テストの採点を行なったのは保育士の皆さんで、園長先生の姿は園内放送の声のみ。つまり、「入園の判断は保育士がした」ということになります。園長先生は、主人が電話をかけた時点で息子だということを理解していたようなので、病気の話が審査に上がったことでしょう。園長先生は「血友病は問題なく受け入れられる」「入園が決定したら主治医とお話しさせて下さい」と親身な対応をして下さいました。あれは本心だったのか?園の評判を気にした表向きの対応だったのか?

 

また、「あの時保護帽子をかぶっていなければ?」とも思います。実際に息子を見るのは保育士ですから、その保育士たちに煙たがられたのかもしれません。だとしたら、園長先生との話は全くの無駄。私は何をしていたのでしょうか?

 

「息子に減点はなく、上位から順番に呼んだだけ・・・」上位とは何を基準に評価しているのか。母子分離で親から離れられず泣いて遊べなかった子は補欠に入っていました。テストで全問正解したのでしょうか?この歳のテストがそんなにも重要なのでしょうか?そもそも、この歳の子供にテストを行うという時点で不信感を持つべきだったかもしれません。

 

自閉症のお子様を持つお母様がこの幼稚園へ入園のお願いにあがった際、「障害のある方は入れない」と断られていたことを聞きました。やはり、そうゆう園だったということでしょうか?

何を言っても負け犬の遠吠えですが、完全な選択ミスとしか言いようがありません。逆に落ちてよかったと気持ちを切り替えますが、日本の病気や障害への理解は、子供であってもこの程度ということでしょう。

 

また一からのスタートになってしまいましたが、この残念な結果で終わってしまわないようにしっかりと頑張っていきます( ̄^ ̄)ゞ