血友病の幼稚園探しで経験し学んだことは?

血友病の幼稚園探しで経験し学んだことは?

間も無くやってくる幼稚園願書提出日!!
私たちが住む地域では昨年度、幼稚園へ入園できなかった方が複数いらっしゃったようで・・・そんなことを聞くとソワソワし、入園が決定するまで緊張が取れません(>_<)

今回は、いくつか園を見学してきた中で私が勘違いしていた事園とお話をしていく中で学んだことをご紹介していきます。園での待遇は様々かと思いますが、これから入園を検討されるご家族様のお役に立てれば嬉しいです^^




園に配置されている看護師って本当に役に立つの?

 

「園に配置されている看護師って本当に役に立つ?」このような言い方をしてしまうと誤解を招きますね。結論は「役に立ちます」が、私は大きな勘違いをしていました^^;

 

「看護師が居れば、緊急時に注射してくれる?」

 

今考えれば、ものすごく他人様に頼った考え方ですね^^;
実際に、保育園で看護師さんに伺ったところ、このような回答を頂きました。

 

『注射』は医療行為!!園に配置される看護師が注射を行うことはできない!!

 

 

考えてみれば、病院で治療していた時でも輸注は看護師ではなく必ず医師が行なっていました。例え、園に配置されている看護師が注射治療を行えたとしても、医療の現場から離れた看護師が、血管確保の難しい子供に針を刺せるのか?「少しでも迅速に治療できるように」と他人に頼った浅はかな考えだったなぁと感じてしまいました^^;

 

しかし、保育園・幼稚園に預ける上で絶対条件となる『応急処置(RICE)』を行なってもらう上では、知識のある看護師が付いてくれると安心なので、結論として『役立つ』と言えます。

 

 

・・・が!!看護師の配置はとても大きな壁です。知識が浅く「看護師の配置を考えている」と伝えた園では、入園に前向きな姿勢が見られませんでした。

以上のことを踏まえ、私たちは「看護師はいなくても良い」と考え、希望園での病気説明時に看護師配置の話はしないことにしました。

 

幼稚園で製剤保管は可能なの?

 

幼稚園での製剤保管は絶対条件ではありませんが下記のようなことを考え、お話しさせて頂いた全ての園にお願いをしました。

 

【薬を園で保管しておくことの利点】

  1. すぐに病院へ駆け込む必要がある時→病院に製剤がない状況を考え、息子と共に製剤を運べる状況を作っておく
  2. 園から親に連絡があり、すぐに駆けつけられるが外出先で自宅へ薬を取りに帰っていると時間がかかってしまう

 

 

園での薬の管理は、薬事法により厳しく徹底されています。その為、病院で処方された薬であることが絶対条件で、毎日必要な薬であっても極力朝晩自宅での投与でお願いされ、園での服用がないことを理想とされています。しかし、中には1日3回の服用が必要不可欠な場合もあるので、その場合のみ園での保管を認めているようです。また、薬の保管をお願いする際は、かなりの手順を踏んで確認をされるようです。

 

【薬の確認方法】

保護者は毎日手書きで必要事項を記入し薬とともに提出。(長期保管用の手続きあり)
 ↓
受け取った先生のサインをもらう。
 ↓
園にて服用した際は、複数人の先生で確認。
 ↓
さらに保健師・看護師の確認を得て完了。

※あくまで、私が伺った園での管理手順です。管理の仕方は園によって多少異なります。 




身体に関わる事項は厳しく管理されています

 

近年多く見られるアレルギーの除去についても厳しく管理されているようです。

「〇〇アレルギーがありますが、家庭で問題なく食べられるようになったので給食でも食べさせて下さい。」

これではアレルギー除去の解除をすることはできません。必ず病院で診断してもらい、医師の許可をもらわなくてはいけません。(診断書が必要かも?)

 

手続きに手間が掛かるかもしれませんが、管理が徹底させている方が安心して預けられますね。

 

園を選ぶポイントは?

 

園探しを始めた頃は、『看護師が必要だ』『かかりつけ病院の近くが良い』と万が一のことばかりを考えていましたが、『息子が生活しやすい環境であるかどうか』が重要だと考えるようになりました。

それは見学に行き『園児の日常の様子を見ること』そして『園長先生と直接お話させて頂くこと』これをしなければわからない事でした。

 

【私が園を見学して気になった点】

  • 園児はどのような遊具でどのように遊んでいるのか?その時の先生の様子は?
  • 床の材質は?(硬いフローリング?クッション性のある床?)
  • 3歳児のトイレが指を詰めないようにデザイン扉になっている
  • 段差は少ない?階段が多い?

 

 

ちなみに、私が見学に行ったが病気の話はしなかった園が一つだけありました。そこは、園舎が広く死角が多い・ひと学年100名のマンモス幼稚園。健常者のお子様を持つ親御様でも「少し大きすぎる」と不安を持たれていました^^;

 

 

園長先生とのお話の様子

 

ここが一番のポイントかもしれません。見学を重ね最終的に思ったことは『息子を受け入れてくれる園ならどこでも良いか^^;』でした。例え、園の設備や活動内容が良くても受け入れてもらえなければ入園は難しいですよね。私はいくつかの園でお話しさせてもらいましたが、園長先生の反応は様々でした。

 

【病気のお話をした時の各園の反応】

  • 親身になって話を聞いてくれ、質疑応答の場をしっかりと作ってくれる。
  • 親身になって話を聞いてくれるが、病気に対しては「初めての事だから」と不安であることを匂わせる。
  • 病気のことにはあまり触れず、「家が遠いのでは?」「1号認定で入園されても途中で時間外保育をお願いされる方はお断りしているんです(私たちはそんなお話していません^^;)」など病気以外のことで欠点を探そうとする。
  • 願書提出は良いと言ってくれたが、病気に対して触れることが少なく距離感を感じる。

 

 

息子の入園に前向きでない園に出会うたびに悔しく悲しい気持ちになりましたが、それと同時にしっかりと理解を示し、解決しようとしてくれる、『私自身とも向き合ってくれる園でなければ入園させたくないな』と強く感じるようになりました。

 

「断られることが怖いなぁ」という気持ちはありましたが、話もせずモヤモヤした気持ちになるよりも、実際の反応や回答を聞いて園を絞っていく!園というのは評判を大事にしていますから「受け入れられません」なんてはっきりした言い方はしません。遠回しに断りを入れてきますから、そこを見極めて『私たちが園を選ぶのです!』

そういう強い気持ちを持って取り組んでいますが、実際の心はズタズタです^^;




入園が決まるまで落ち着けません

 

私たちの地域では10月初旬に願書受付です。並び順なんて地域もあるようですが、私たちの住む地域では指定時間内であれば全員受付、定員漏れが発生すると抽選となります。(ちなみに昨年は、定員漏れで入園できなかった方が多くいらっしゃったようです。)しかし実際には兄弟枠があったりするようで・・・公平な抽選を受けられないかもしれません。

 

 

息子は公立と私立を併願します。第一志望は私立ですが、昨年40名の募集に対し80名の志願者があった人気幼稚園。しかも、テストがあるんです!!「病気とテストは関係しません」と園長先生からお言葉をもらいましたが実際はわかりませんし、病気ありきにしても合格をもらえるように、出題されそうな質問や事柄を特訓中です^^;

 

インスタのフォロワーさんたちにも助けてもらいながら、悔いのないように園活してきましたが、合否が出るまでは緊張が解けません。幼稚園入園が決まっても考えることは尽きないと思いますが、とにかく今はこの不安と緊張から解き放たれたいですーーーーーーー(>_<)

 

みなさんに良い報告ができるように頑張ってきますー!!