【ご報告】第二子妊娠。保因者の妊娠と出産について記録していきます。
- 2020.12.07
- 保因者・出産
いつも『LIFE〜血友病と生きる〜』をご覧頂き誠にありがとうございます。
突然ではありますがタイトルにもあるように、この度、私たち家族に新たな命を授かったことをご報告させて頂きます。
今回のブログでは第二子妊娠までのお話と、今後ブログで記録していく『保因者である私の妊娠・出産』について少しお話していきたいと思います。
保因者と診断を受けた私が第二子を授かるまでのお話
我が家の長男は1歳半の頃「血友病A重症」と診断されました。
それから約2年半血友病と向き合ってきましたが、血友病は長男だけの病気ではなく、遺伝子検査によって診断された私自身、保因者としても考えさせられることが多くありました。
当サイトでも、保因者である私自身の月経・原因不明の痣・出産についてお話してきましたが、その中でも一番悩んだのは「第二子を授かるかどうか」という問題でした。
私は遺伝子検査の結果次第では「もう子供は授からない」と決めつけていましたが、心の何処かにあった「息子に兄弟を作ってあげたい」という想いは保因者と診断されても拭い切れず、第二子について主人と何度も何度も話し合ってきました。
主人は「病気とか関係なく息子に兄弟を作ってあげたいし、自分自身も家族を増やしたい」と私以上に前向きで、そんな主人の言葉にいつも支えられてきました。
現在、長男は幼稚園生活を楽しく送っており、血友病の治療も順調。怪我への心配が減ってきた頃を目安に第二子を望む事に決めました。
思いもかけずコロナ禍という大変な時期にはなりましたが、現在5ヶ月を過ぎ、順調に成長してくれています。
今回、夫婦共に前向きに家族を増やす決断をしましたが、それも血友病治療の著しい発展と辛い治療に耐えながらも元気に成長してくれている長男のおかげだと改めて感謝しています。
血友病保因者としての妊娠・出産
血友病A重症である長男の妊娠・出産時は、「血友病」という病名すら知らず健常者として出産を終えましたが、今回の出産では赤ちゃんはもちろん「保因者」としても出産を進めていく必要があります。
長男の時は個人産院で検診・出産を行いましたが、長男の主治医へ相談し総合病院へ転院。今後は「自然分娩」「帝王切開」など、あらゆるリスクを考えた選択をしていかなければなりません。
出産は健常者でも命がけ。血友病である赤ちゃんにとっては最も高い出血リスクを伴い、保因者も出血に注意が必要とされています。
まずは「赤ちゃんの性別」が大きな起点となりますが、母子ともに健康であることだけを願ってこの出産に挑んでいきます。
これから妊娠・出産を考える血友病保因者の方へ
私は自分が血友病保因者と知って「一度出産を諦めました」。それは、「産まれてくる子が血友病又は血友病保因者だったら・・」という後めたさからの思いでですが、第二子を授かった今でもこの先への不安は無くなりません。
私が保因者について知り学んだのは息子が血友病と診断された頃からで、保因者の中には将来への不安から「恋愛・結婚・妊娠」を諦めてしまう方もいると知った時には心が苦しくなりました。
私は、思春期に何も知らず恋愛し結婚し、何も知らず長男を授かりました。
何も抱えずこれまで過ごしてきた私が、いろんな思いを抱えながら歩んできた方の気持ちに寄り添うことは難しいかもしれません。
現在は、女性が社会で活躍する時代。それぞれの選択が尊重される時代。
様々な選択をしていく中でも、血友病保因者の方が抱える問題に「保因者である私の妊娠・出産の記録」が少しでも関わっていけたらと思っています。
まだお腹の子の性別は確定していませんが、今回の記録は娘を想う気持ちで書きたいのかもしれません・・・。
とにかく、第二子を無事出産する事!長男が元気に成長していく事!を目標にまだまだブログを続けていきますので、今後とも宜しくお願い致します。
-
前の記事
血友病を抱える息子の初めての運動会 2020.11.16
-
次の記事
血友病保因者の妊娠初期の記録 2020.12.14