血友病と診断された日

血友病と診断された日




誰も予想していませんでした

 

紹介先の病院で受診する前日、祖母が亡くなったと訃報が届き、受診日を変更しようかと考えましたが、血液検査するだけだと思い、病院へ向かいました。

受診後、すぐに実家へ向かいお通夜を終え就寝。

翌朝、予防接種の時のように注射した方の腕をかばう姿が見られました。

本人は元気に走り回っていましたが、またもや腕はパンパンに腫れ始めました。

実家から病院へは約4時間。葬儀を終えすぐ病院へ電話をしました。

 

状況を伝えたところ、血液検査の簡単な結果と現在の症状を考えると血友病の可能性も考えられると、翌日受診することになりました。

 

そして血友病と診断され、腕の治療のため即入院となりました。

 

病院の対応

 

血友病と診断を受けた日の外来。

待合室で待っていると小児科師長さんと看護師さんが来られ、

「この度は血液検査により、要らない心配をかけてしまい申し訳ございません」

と謝罪を受けました。また、主治医の先生からは、

「私も慎重に対応せず申し訳ない」

と。私からすれば、誰も責めたりしていないし、何が何だかわからない状態だったので、そんな言葉をもらったことにビックリ。

お医者さんって自分の行ったことに謝罪するイメージがなかったのでそのギャップにもビックリ。

しかし、大きな不安と緊張に襲われていたので、とてもありがたい言葉となりました。

 

また、今回迅速に輸注できたのは、血液検査が早急に行われたからです。

再度、血液検査を行ったのですが、現在のかかりつけ病院は、血友病を専門分野にし、新薬の開発にも貢献されている「奈良県立医科大学付属病院」と強いつながりを持ち、主治医の先生もそちらの出身で、本来なら数日かかる検査を、ほんの数時間で行って下さった為、迅速に処置をすることができました。

息子からすれば、大嫌いな病院に連れてこられ、痛い注射を何回もされ、帰りたいのに帰らせてくれない。

いいことがあったとすれば、ジュース・フルーツ食べ飲み放題ぐらいでしょう。

 

突然の出来事でしたが、迅速に対応して下さったおかげで、治療への不安も軽減されました。本当に感謝しています。

もちろん現在も!!

息子も、注射への抵抗はありますが、自分の足で治療室へと向かってくれています。