ムーンスターのキャロット高機能ハイカットスニーカーで足関節を守ろう!
- 2019.04.29
- 子どもを守るグッズ紹介
血友病患者さまにとって、関節内出血の多い部位の一つである「足関節」。特に、運動が活発な子供は足を挫いたり、普段の遊びの中で強い衝撃を与えてしまうことも少なくありません。
また、子供の足は18歳頃まで成長段階にあるため、“体のバランスを整えていく”という意味でも、しっかりと守ってあげたい部位なのです。
今回はそんな足関節への不安を少しでも軽減してくれる”ハイカットスニーカー”の使用レビューです。足関節を守るために、どのような点に目を向け靴を探したのか。購入のポイントなども記載していますので、お子さまの靴選びの参考にぜひご覧ください^^
ムーンスター&キャロットハイカットスニーカーの特徴
創業140年を超える老舗靴メーカー『moon star(ムーンスター)』。コンバースやニューバランスのスニーカーの一部も『moon star』の工場で作られていて、様々なブランドとコラボもされています。
一昔前は、上履きの印象が強いブランドでしたが、現在ではシンプルなデザインと履きごごちの良さで、子供から大人まで幅広く支持を受けています。
子供靴に至っては、子供の足の正しい成長をサポート。運動性を確保しながら子供の足をしっかり守る靴を作られています。
正しい足の成長のために作られた高機能キッズシューズ『Carrot(キャロット)』。
ハイカットタイプで足首をしっかり保護!土踏まずからカカトにかけて、中底にしっかりとしたシャンク(※)を設置しているので、蹴り出しの際に適切な屈曲を確保し歩行時の負担を軽減してくれます。
※シャンク(シャンク・ピースの略称)とは、体重がかかっても靴が歪まないようにする役割を持つ、インソールに埋め込まれた芯材のこと。
カカト部分をしっかり支える”箱型構造”と、つま先のゆったり設計で、お子様の柔らかく歪みやすい足元をしっかり支えてくれます。
インソールは取り外して洗えるのでいつでも清潔に保つことができます。また、天然緑茶を原料とした“カテキン”の使用により優れた抗菌・防臭効果を発揮します。
足幅が細めのお子様に向けたウィズ調整中敷きが付属されています。
・カラー:ホワイト・ブラック・レッド・ピンク
・素材:合繊/合皮
・ソール:圧縮EVA/合成ゴム
・ワイズ:2E
・重量:約180g/16.0㎝
ムーンスターのハイカットスニーカーを選んだ理由
ハイカットスニーカーには様々な種類があります。
・オシャレな”ダンスシューズ”タイプ
・今回紹介しているような足を保護することに特化した”高機能シューズ”
店頭で販売されているのは、コンバースやダンスシューズが多いですよね。私たちが靴選びをする上で一番気にかけたのは、『足首がしっかり保護されているか』という点でした。
コンバースのようなキャンバスタイプ(布製)は、生地が薄いことから足首の固定に不安を感じていた上に、靴底が薄く衝撃の吸収に欠けています。
ダンスシューズタイプは、素材や生地の厚みは良いと思いましたが、足首を固定する位置が低く、私たちの思うハイカットの働きを満たしていませんでした。デザインが少し派手であることも選ばなかった理由にあります^^;
高機能シューズタイプは、なんとなく作業靴のようなイメージを持っていました。しかし今回使用した靴は、デザインはシンプルでありながらもおしゃれ感があり、コーディネートの妨げにならない、且つ高機能であること。
『しっかり足首を保護したい』をクリアした上に、『おしゃれ』だなんて購入決定の一択しかありませんでした^^
【息子の靴の購入ポイント】
・【絶対条件】足首をしっかり保護してくれる
・足への衝撃を吸収してくれる
・上の条件を満たした上で、少しでもおしゃれなのもを選びたい
・商品のレビューに『病院で推奨されてる』というコメントがあったこと
→足の弱い方も多く選ばれているようで、皆さん高評価をつけられていたことも購入のポイントとなりました。
着用の様子
こちらの靴はサイズが15㎝〜のため、息子が購入し使用したのは2歳の頃でした。はじめは履き慣れず、「転けるから嫌だ!」と履いてくれませんでした。
それまで履いていたお気に入りの靴は、「濡れちゃったから履けないの」とわざと隠したり、私もメーカー違いの白いハイカットッシューズを購入し、「僕と一緒だ!」という意識を持たせるなどして、なんとか履き慣れてもらえるように工夫しました^^;
半年経った現在では、自分で靴を履く練習もしてくれるようになりました^^
使用してみた感想
メリット
1、足全体をしっかり保護してくれていると実感できる
私たちが重要視していた『足首』は、しっかりとした素材に覆われており、足の甲と足首にある2本のマジックバンドは、ただ留めるだけではなく、しっかりと締めることができます。
2、クッション性のある靴底
靴底が薄いと歩行時の衝撃が吸収されず、すぐ疲れてしまったり、足を痛める原因となってしまいます。靴底にしっかりと厚みがあり、インソールは土踏まずの部分が少し盛り上がっているので、衝撃を吸収してくれる上に歩行をサポートし、足のバランスを作り上げてくれます。
3、使い易いデザイン
デザインはとてもシンプルでありながら、オシャレ感があります。
私たちは、ホワイト・ブラック・レッドの3色使用していこうと考えています。
4、洗ってもへたりにくい
砂場なんかで遊ばせると、白色の靴は特に汚れが目立ちますよね(>_<)漂白剤に数時間つけ、靴用ブラシでゴシゴシ・・・
全く型崩れせず使用できています!!
5、ハイカットでありながら、楽に履くことができる
靴を履く練習って難しくないですか?
「特に、ハイカットだともっと苦労するのかな?」と思っていました。
しかし、今回紹介した靴は、カカト部分がしっかり作られており、靴の履き口が大きく開く設計になっているので、ハイカットでも簡単に履くことができます。
デメリット
1、子供靴にしては高価
皆さんの子供靴の予算はどれくらいでしょうか?血友病と診断される前までは、ファーストシューズに凝っても、「子供靴なんてすぐ汚れるし」「すぐにサイズアウトするし」と特価で販売されているような値段を想像していたので、それに比べると高価かと思います。
一度、ネットでハイカットシューズを検索しお手頃なものを購入してみましたが、素材は薄く、適したサイズを注文したにも関わらず履けないという状況になってしまいました。ネット注文の恐ろしいところですね^^;
しかし、今回紹介した靴はしっかりしているので、損をしない妥当な金額だと思います。
2、サイズが15㎝からしかない
息子は血友病と診断されたのが1歳半の頃だったので、少し大きいなと感じるぐらいからの購入でした。
産後直後や、8,9か月頃に診断される方が多もと思います。歩行を始めた頃のサイズは販売されていませんが、ファーストシューズにもハイカットのものはありますので、そちらで探してみるとお子さまにあったものが見つかるかもしれません^^
3、重量感とコンパクト感
足をしっかり保護するために、一般的なスニーカーに比べると一回り大きく感じ、重さも決して軽いとは言えません。
息子の場合、一般的なスニーカーからこちらのハイカットシューズに移行したため、使用当初はよくこけていました。転けて膝を打ってしまうのは皮下出血で、重大な出血にはほとんど至りませんが、アザはできていましたね^^;
息子のようにスニーカーからハイカットへ移行した方は、慣れるまでに時間がかかってしまうかもしれません。
まとめ
血友病治療が進歩していく中で、正しい知識で正しい治療をしていくことが健康に生活していくために一番大切なことですが、日々の生活の中で“出血を予防すること”も血友病における大切な治療法です。
定期輸注が主流となり出血頻度は減少傾向にありますが、幼い子供には親が出血を防ぐ・緩和するための工夫をしていくことが大切ではないでしょうか。
足関節は体を支える大切な部位です。
今回ご紹介した靴は、子供の大切な足を守り、サポートしてくれるのに最適な靴だと思います。血友病の方はもちろん、すべてのお子さまに自信を持ってお勧めします^^
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